株式会社 丸秀工機 パイプ切断機 PIPE COASTER(パイプコースター) 製造・販売

パイプ切断の外注加工費

近年、様々な業種において使用されているパイプ。ですが、その扱いや加工の難しさより、板やH鋼のような一般的な鋼材と比較しても、使用しづらいと思われている方も多々いらっしゃると思われます。

その中でも、パイプの切断は、自社での加工は、「専用の加工機を持っていない」等の理由により、外注先に加工を依頼するというケースが多くを占めています。

そんなパイプの外注加工についてですが、外注先に見積りを取ったけど、見積りをもらった金額に対して、「信憑性が無い」又は、「この見積り金額の根拠が分からない」など、購買及び外注担当者の頭を悩ませている現状が存在しています。

今回は、そのパイプ切断の外注加工費について記載しようと思います。

切断博士
渡辺さん
調査員
丸秀くん

渡辺さん、こんにちは。
知り合いの鉄工所が、パイプを使用した構造物を製作するみたいなんです。パイプの切断加工を外注したいそうなんですが、外注費の検討が付かなくって、どうしたら予算組が出来るのか?って、質問が僕に来たんです。どうしたらいいですか??

久しぶりだね。今回は、加工賃についての質問かい?君は本当に欲しがりだね。。
確かに、パイプの加工賃の予算取りや適正を考えるのは非常に難しいからね。
私が分かる範囲で、教えてあげよう。

有難うございます。

まず、大事なのは、加工賃の構成を知る事だよ。
一般的には、材料+加工賃を一緒に見積もる⇒「材とも」 という考え方か、純粋に「加工賃だけ」という構成かどちらかによって、大きく考え方は異なってくるんだ。当然、双方ともに、部材や製品の送料はどちらが負担するのか?も重要だよね。

そうですね。各構成の場合の違いと注意点をおしえてもらう事は出来ますか?

 以下、渡辺談

そうだね、まずは、どういう観点で価格がつけられているかを教えよう。
1つ目は、「材とも」の場合だね。

  • 材とも

「材とも」の場合は、材料重量に対しての1キロ又は1トン単位で、~円という形で価格がつけられている場合がほとんどなんだ。だから、その~円に加工賃が含まれている場合が多いんだ。例えば、材料のみなら1キロ-100円だけど、加工込みなら、1キロ-120円になっていたりするっていう事だよ。自社で、材料調達に強みを持っている会社は、こういう形で見積りを行う事が多いんだ。この場合で分かりづらいのは、実際の材料のみの価格との比較を行わなければ、正式な加工賃のみ算出は出来ないという事だよ。

また、その重量の計算を実施するうえで、単純に完成品の重量で見積もられているか、その製品を作るうえで、機械加工のデッドスペースによって生じるスクラップ材料もこの全体重量に含まれているかも重要な要素の一つだね。大型案件や特殊材では、このスクラップ費用だけでも、ものすごい大きな金額になる事もあるからね。

材とも加工を実施するうえで、「材料代」と「加工賃」の2種類にしっかりと分けて見積りを提出してくる加工業者さんは、手が掛かるけどしっかり対応してくれている印象を受けるね。ただし、本当の大きな案件になってくると、材料費用がとても大きくて、加工賃自体は、サービスになってしまって算出がそもそも出来ないケースもあるから、ケースバイケースって言ったところかな?

2つ目は、「加工賃」単独又は、「材料」+「加工賃」で分かれて考慮する場合だね。
加工賃を算出する方法は、主に3種類の複合で考えられる。

  • 機械自体のチャージ料金

これは、単純に、その製品を加工するうえで必要な機械の使用時間へのチャージだよ。当然、使用する人間のチャージもこれに含む必要があるから、単純に機械の電気代や消耗品代が加工賃になっているというわけではないんだ。

  • 切断を行う上での切断全長

現在、加工賃算出で流行っているのがこの考え方でもあるね。これは、単純に製品を切断するうえでの切断全長を計算して、それに対して、掛け率(1mm当たり)を決めるというやり方だよ。


例えば、200Aのパイプを1周輪切りに切断するには、200A(216.3)x 3.14 x ??=加工賃という考え方だね。当然、切断に穴が開く場合や、端面が特殊加工の場合は、その切断長を計算して、加工賃を決めるという形になるね。当然、切断媒体や板厚によって、その掛け率が異なってくるから注意してね。
板厚が厚い材料をガスによって、ゆっくり切断する場合と、薄い材料をレーザーによって早く切断する場合は、大きく掛け率が違うという事だよ。

ただし、注意点があるとしたら、例えば輪切りを行う際は、開始面と終了面の2回の切断を行う必要があるっている事を忘れてはいけないよ。まっすぐパイプを切り落とすのにも費用が掛かるケースもあるからね。

  • 上記、2つ以外の要因

その他、加工賃を算出するうえでは、追加の費用となる可能性がある項目を挙げておくよ。

▽長尺材及び重量物の加工
これは、単純に長いものや重いものを扱うために必要な価格って事。
例えば、6mの製品に小さな穴を1つ開けるだけの加工でも、材料を工場内でハンドリングして、機械に乗せるだけでも大変な労力がかかるでしょ?それを追加費用で見積もる加工業者さんも多いんだ。当然だよね。大変だし、穴あけ1個の切断長や機械チャージ時間で計算してしまっては、割が合わないから。

▽特殊材料や支給材の加工の場合
特殊材料や支給材を加工する場合は、ミスや切断し直しが、許されないケースが、多々存在しているんだ。その場合は、自社で似ている材料でテスト加工を行ってみたり、ミスを最大限に減らすために、加工に時間をかけたりもする必要が出てくる。その場合も、見積り費用を追加するケースがあるよ。

▽基準公差が非常に厳しい場合
これは、当然かもしれないけど、図面の基準公差が厳しい場合も追加で費用が掛かってくる場合が多いよ。加工する材料本来の基準公差を考慮したうえで、加工業者に適正な指示出しを行う事が重要だね。
       
上記、3つの点が、加工業者さん毎に複合的に判断されて、価格に反映されている事が多いんだ。

要約すると、パイプの加工賃の算出は、どの要素を加工業者さんが考慮して、見積りを作成しているかによって、大きく金額が変わる可能性があるといったところだね。
その中で、得意な種類の加工が加工業者さん毎に異なってくるから、金額が張る案件
は、必ず数社の加工業者さんに見積りを依頼した方が良いよ。

正直、パイプ加工は特異性が高いので、自社で設備購入をしてパイプ切断用の加工機を導入することも検討した方が良い時もあるよ。
その時には、バンドソー+開先加工機+ロボットとかバラバラな種類の機械を考慮してもいいけど、1台でパイプ切断加工をほぼ補えるパイプコースターが、やはりおすすめだね!

なるほど!知り合いに伝えます、有難うございました!

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